CASE18 千葉市男女共同参画センター様「キャリア支援セミナー:わたしの“これから”をデザインする」
研修セミナー

キャリア支援セミナー
[研修タイトル] わたしの“これから”をデザインする
[実施日] 2026年1月24日 10:00‐12:00(2時間)
研修概要
- 実施方法:対面式
- 対象:千葉市内在住・在勤の女性
- 当日参加者:11名(対面)
- 研修アジェンダ
- バイアスとは何か
- バイアスへの対処方法
- 自分のありたい姿を考える
千葉市男女共同参画センター様にて、キャリア支援セミナー「わたしの“これから”をデザインする」を開催しました。
前半パートではIATテスト(アンコンシャス・バイアス測定)を実施し、自分の中にある無意識の思い込みに気づくこと、そしてその存在を受け容れる重要性を共有しました。後半は、バイアスとどう向き合い行動につなげていくかをテーマに、ありたい姿や自分らしさを守るために必要なことをグループワークを交えながら考えました。過去を振り返りながら、未来へ向けて前向きに語り合う参加者の皆さんの姿がとても印象的でした。

参加者の声
ワークショップにご参加いただいた方からのコメントを、一部ご紹介いたします。
ロールモデルはいないという言葉に安心した。バイアスについて気づきがたくさんあった。
私自身キャリアをあまり意識していないのでテーマから外れてしまうかも…と思いましたが、若い頃の苦労や苦悩も思い出し、無駄なことはないんだなと改めて人生を振り返るいいきっかけでした。先生のお話もわかりやすく大変貴重な時間を過ごせました。
自身のバイアス、ありたい姿に気付くための考え方を学ぶことが出来てとても大きな一歩をふみだせるすばらしい時間をもつことが出来ました。
講座を実施した背景・きっかけ
今回の講座企画の背景や実施した感想などを、千葉市男女共同参画センターの金谷様、斉藤様にお伺いしました。

早速ですが、今回講座を企画された背景について教えてください。

千葉市では「第5次千葉市男女共同参画ハーモニープラン」の中で女性支援の一環として女性向けのキャリア支援講座をいろいろと企画しています。これまでも育休講座などに取り組んできましたが、参加者の方とお話しする中で、30代くらいから働き方に悩み始める方が多いと感じていました。それぞれがいろんなバイアスを抱えている中で、そこを少しでも取り除いて前に進めるような支援ができたらと思い、今回の講座を企画しました。

普段はどのような講座を企画されているのでしょうか?

女性チャレンジChatGPT活用講座や女性リーダー向けキャリア1on1、育休復職講座など、女性活躍推進を中心に企画を行っています。
育休講座は2023年から実施しており、育休中に必要な手続きや会社とのやりとり、上司との面談の進め方など、実務的な内容を扱ってきました。中小企業では会社側のフォローが十分でないケースも少なくなく、支援を必要とする方が多くいらっしゃいます。また、日程を分けてパートナーと一緒に育休中の過ごし方を考える回も設けています。初年度はパートナーの参加が半数程度にとどまりましたが、男性育休が広がる中で課題を感じ、現在は「両立支援型講座」として再構成しました。その結果、今年度はほとんどの方がパートナーと参加してくださり、より充実した講座となっています。育休講座を通じて強く感じたのは、「女性だから」「妻だから」といった固定的な役割意識が、まだ根強く残っているということです。そうしたバイアスが少しでも和らぐことで、自分自身の選択肢がもっと広がるのではないかと考えています。
講座を実施したことでの気づき、感想

実際に今回、キャリア支援講座をやってみて、なにか気づきはありましたか?

年代ごとにそれぞれ悩みは違うと思うのですが、自分のこれまでをアウトプットして振り返ることで、改めて自分自身を見つめ直すきっかけになっていると感じました。こうした振り返りを重ねる中で「自分は何をやりたいのか」が少しずつ見えてくるのだと思います。日常の中でそういう時間を取るのは難しいので、こういう場に来て自分と向き合う時間を持てたこと自体に意味があったと思います。

今回も講座の趣旨や目的にあった方を集客するためにさまざまな工夫をしてくださいました。一方で働く世代をメインターゲットとしているので土日の日中時間かつ対面式ですと、集客面ではややハードルは高いですよね。

そうですね。これまではあまり対象年齢を出さずに募集していたのですが、今回は試しに働く世代の方をターゲット(主に30代をメインターゲット)に集客してみました。ただ、そうすると50代の方が「自分は対象ではない」と感じてしまうこともあって、そのあたりは難しいと感じました。実際には幅広い年代の方にご参加いただいたのですが、年齢がハードルになってしまう部分もあると思います。あとは広報の面ですね。今は市政だよりなど紙媒体での発信が中心なので、今後はデジタルでの広報や出し方も考えていく必要があると感じています。

ホームページなどをご覧になって参加されている方もいて、幅広い方に来ていただけたのはよかったですね。特に50代の方は、子育てが落ち着いてセカンドキャリアに関心が高い方も多い印象がありました。受講後のアンケートをご覧になって、何か感じた点はありましたか?

「『ロールモデルがいなくてもいい』と聞けて安心した」という声があったのは印象的でした。これまでいろんな講座でロールモデルという言葉をよく使ってきましたが、最終的に選択するのは自分自身なんですよね。講座の中で室田さんもおっしゃっていたように、いろんな人のいいところをパッチワークのように切り取っていくという考え方や、自分軸で考えるということが、参加者の方にも伝わっていたのかなと感じて、企画した側として嬉しかったです。

ありがとうございます。時間配分や講座全体のボリュームについてはいかがでしたか?

2時間と聞いていたので、最初は資料が少し多いかなと思いましたが、実際は流れもスムーズで、特に圧迫感はありませんでした。ワークは少し難しい部分もありましたが、サンプルがあったので取り組みやすかったと思います。時間も区切っていただいたことで、集中して取り組めたのかなと。2時間でここまで扱っていただいたのはありがたかったです。

次回に向けて改善できそうな点はありますか?

やはりチラシの出し方や広報の工夫ですね。あとは、同じ内容でも例えば今度は50代の方を対象にした講座として実施してみるのも一つかなと思っています。

私自身も参加者として受けさせていただき、振り返りの機会になってよかったです。一方で、ワークについては理解するまでに少し時間がかかったと感じました。何を書けばよいのか、それがどう次につながるのかを考えながら進めるので、最初の理解の部分でもう少し時間があるとより取り組みやすかったかなと思います。また、私のテーブルでは転職などこれから環境が変わるタイミングの方が多く、講座タイトルからそういった方が集まっている印象を受けました。同じ職場で働き続けている方とは、少し参加の動機が違っていたのかなとも感じました。

確かに講座タイトルの「これから」という言葉が、変化のタイミングにいる方により響いたのかもしれませんね。いろんな方に参加していただきたいという思いもあるので、言葉の受け取られ方については今後意識していきたいと思います。
今後の方針

今後もキャリア支援の講座は継続されていく予定ですか?

はい。年代別に生じるバイアスをほぐしながら、受講者が自分の未来を自分で選択できるようエンパワーする講座を企画していきたいと考えています。

最後に、講座や講師について要望やご意見があればぜひお願いします。

子育てをされている等身大の講師の方が来てくださったことで、受講者にとっても身近に感じられたと思います。一方で、講師の肩書きを見て「自分とは違う」と感じてしまう方がいるのも正直なところです。その距離感をどう埋めていくかは、広報の出し方も含めて今後の課題だと感じています。

忌憚なきご意見、ありがとうございました。プロフィールの見せ方や伝え方も含めて、より多くの方に身近に感じていただけるよう今後も工夫していきたいと思います。

