12月5日にDE&I研究会で第3回となるランチ勉強会を実施しました。 今回は「心理的安全性」をテーマとして、DE&I研究会発起人の一人である清水美ゆきさんにファシリテートいただき、心理的安全性がある職場づくりのために自分に何ができるのかを考えました。

【勉強会概要】

  • タイトル:心理的安全性〜私たちができることは何か?〜
  • ファシリテーター:D&Iコンサルタント 清水 美ゆき
  • 実施日:2023年12月5日12:00-13:00
  • 研修概要:
    • 心理的安全性とは
    • 心理的安全性を高める4因子
    • 心理的柔軟性を身につける

【ファシリテータープロフィール】

D&Iコンサルタント 清水 美ゆきさん

※詳細プロフィールはAboutをご覧ください

【勉強会内容】

今回の勉強会は参加者と相互コミュニケーションを取りながら、進めていきました。

1. 心理的安全性とは

まずは参加者の方に「心理的安全性」という言葉を言語化してもらうことからスタートしました。参加者の方から、

  • 目標に向かって切磋琢磨している関係性
  • 失われて初めて気がついた考え方、安全なときは気づかないもの
  • 人の目を気にせず、発言/行動ができること

などと回答がありました。挙げていただいた定義、どれも正解。

今回は「対人リスクが小さい」もしくは、「『対人不安』を意識せず存在できる状態」のことと定義した上で勉強会を開始しました。

ではなぜ昨今「心理的安全性」にフォーカスが当たっているのか。

かつては近しい価値観の人たちしか企業には存在しておらず、大多数の人は「心理的安全性」が担保されていたおり、一方で脅かされている人は与えられた環境を変える術がなく、離職するという選択をするしかなかったと考えられます。

しかしながら、近年では職場での性別、家族構成(共働き/結婚の有無/子どもの有無)、キャリアも多様化する中、異なる価値観の人たちと働くことが当たり前となりました。 そのため従来の画一的な価値観に基づき形成された労働環境に対して、「心理的安全性」が脅かされていると感じる人も増えたことで、改めて働く上で「心理的安全性」が重要であるということが認識されました。

したがい「心理的安全性」とはDE&Iの文脈で多く登場し、多様な価値観を持った人(ダイバーシティ)を活かすため(インクルージョン)の重要なファクターであると言えます。

心理的安全性とは「仲良しチームを作るためではなく、高いパフォーマンスを発揮するため」に必要な要素です。また心理的安全性は流動的で日によって変わるもの。自分の言動が周囲にどんな影響を与えているのかしっかりと振り返りながら、周囲と接する必要があります。

また部下を持っている場合、部下に対して、本人が想像する以上に権威バイアスがかかっていることを認識しておくことが求められます。

※権威バイアス:権威がある人や専門家の言動は全て正しいと思い込み、信用してしまうこと

2. 心理的安全性を高める4因子

心理的安全性の脅かすのは上司だけではありません。緊張感ある空気を作る一端を自分も担っていないかぜひ行動を振り返ってみてください。

【心理的安全性を高める4因子】

職場の環境は上司だけが頑張っても無理です。チーム全員でそういった環境を作っていく必要があり、そういった空気を醸成し先導するのが上司の役目です。

3. 心理的柔軟性を身につける

最後に自分自身の醸し出す空気を変えるためには「心理的柔軟性」を身につける必要があります。 相手の考え方に共感する必要はなく、あくまでも自分と異なる考えを持っている人もいるのだということをそのまま受け止める力が必要となります。

心理的柔軟性を身につけるためには、さまざまな視点を持つこと、そして自分自身を知ること(リフレクション)もとても重要です。

自分の思考のクセや行動パターンを認識することで、自分が他者とどう関われば良いのかを理解することもできます。

※リフレクションについては2024年2月15日実施の勉強会にて詳しく実施します

質問:

・中間管理職として、今できることはどんなことでしょうか。

→回答:中間管理職であっても、まずは心理的柔軟性を磨いた上で、上司の心境や状況を想像しながら、上司への進言や若いメンバーへのフォロー行うことが重要です。心理的柔軟性は全員が持つべきスキルであるものの、簡単に身につけられるものではないため、早いうちから意識しておくことが良いです。

また自分自身の行動を振り返る癖をつけておくことも大切です。例えばトイレに行くたびに、自分の中に不安なことがないか考えるなど、自分自身の感情を確認し整理をする癖をつけることで、感情のコントロールや自分の変化に敏感に気づくことができます。他者を知るためにはまず自分をしっかり知ることが大切です。

ランチタイムの1時間という時間の中で、学びの多い勉強会となりました!

参加者の皆さんからもチャットも交えながら、さまざまな意見交換をすることができ、相互に学びの多い時間とできました。

【DE&I研究会】

2023年4月に立ち上げたダイバーシティのすすめにて運営するコミュニティで、勉強会やコミュニティ形成を通じて、以下2つを実現できる場として設立。

  • 本当に意味のあるD&Iが何かを共に考え、行動に繋げる原動力とする
  • 自分の周囲を変えられる力を養い、会社に左右されない自分自身の望むキャリアや働き方を見つける

D E&I研究会では毎月1回ペースでランチタイムに勉強会を実施しています。

※詳細はこちら

 メンバーは随時募集しております!ご興味ある方はぜひ一度ご連絡ください!

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